随分ご無沙汰してしまいました。
謹賀新年からまったく更新していないというなまけっぷりを反省し
過去日記をどどーんと更新中です。
《2007/6/28(木)》に書いた日記
突然ですがここの所、師匠はよく踊りの用事でお出掛けになります。
ので、私は師匠の着物の支度を度々させて頂く事になります。
着物の支度とは、何をするかというと
○まず肌襦袢に襦袢に足袋に足袋カバー場合によって東スカート、ステテコ
というように下着類を一式そろえます。(お稽古用とはもち別なのだ)
○次に小物の用意、お出掛け用の帯枕に帯板、扇子(仰ぐ用)、紐、伊達締め
○その次に指定された着物と帯を用意します。
着物にシワがないか確認し、気になるシワをスチームアイロンでもって
丁寧に伸ばしていきます。(特に衿のは絶対に綺麗じゃないとNG)
○そして、着物と帯に合った、帯締めと帯揚げを選びます。
これは私が自分の感覚で選んでよいので迷います、迷った挙句
2、3個よさそうなのを出しときます。セコイデス
○最後は、玄関に草履を出して終了です。
草履の色はお着物の感じに合わせて師匠が選ばれます。
ちなみに草履はきっちり並べて出してしまうと履き難いので
少し遠めに距離を少し空けて並べます。
修行に入るまで着付けどころか着物に対してほぼ知識のなかった私は
この『お支度』によって「着物の智恵」を授かったと思います。
師匠の着物の畳紙(たとうし)には、必ず着物の種類と柄か明記してあり
『明日は、市松の帯に、○○』
『角通しに塩瀬の○○』
と指定して頂けるので
その名前の記された畳紙を探して、中身を見る訳で
「ほぉ~これが、角通しか、万筋ってこういう柄なのか、つま先模様ってこんなのか
海老茶ってこういう色なのか」
「この着物には格的に名古屋帯は合わせられないのか」
っと、自然と柄や色や種類やTPOを把握していく事になるのです。
しかも、スチームアイロンかけますから、全体像をばっちり観察出来ます。
私の個人的感想ですが
着物の色の合わせ方って、洋服の感覚とかなり違うと思うのです。
たまに『。。。。。。。。この着物にこの帯ありなんですか。』
と思う事があっても、着た姿を見るとなるほどと思います。
ので、帯揚げや帯締めも、師匠の選択を見て新たな発見をする事があります。
たまに歌舞伎役者さんの私服姿を見て
『キテレツな配色・・・・ね』スイマセン
と思うのはこの洋服と着物の配色感覚の違い故ではないかと思う事があります。
何にせよ、着物の道も奥が深いのです。
まだまだ、知らない事ばかり。
ではっ(ー∀ー)」
(余談)
着物にはちゃんと暦があり
袷、単衣、絽、紗と季節によって着わけますが
最近は気候のあまりの変化しっぷりに
現実の暦と着物の暦に大きなギャップが生じています。
今は正式には単衣ですが
想像するだけで暑いがな・・・・・。