2011年5月24日火曜日

にたまご ー 姉妹で着物ユニット ー

 昨日、香川県に帰郷し、祖母がお世話になっている施設で、
 『ピアノと日本舞踊の午後』というイベントを行って参りました。



 ↑ まめで多才な姉がDMとポスターを作ってくれました(凄し!)
  

    
 私の姉は大阪在住のパイプオルガン奏者でして

 せっかくなので二人でユニットを組んで祖母の為に何かしよう

 という事で実現しました。


 思いっきり思いつきで

 『にたまご』

 というユニット名を考えたのですが
(二人の孫、祖母に似た孫、各々の方面における二つの卵、という意味で)

 施設で暮らしている方々に

 「にたまごってあのラーメンに入れるやつか??」

 「にたまごって食いもんか??」

 と散々スタッフさんが突っ込まれまくったとか。。。。 アレッ(-_-)

 
  演目は

  ・天竜下れば (こちらはピアノと日本舞踊の共演で)
  ・花(ピアノ)
  ・かっぽれ(日本舞踊)
  ・荒城の月(ピアノ)
  ・潮来出島(日本舞踊)
  ・蘇州夜曲(ピアノ)
  ・金毘羅船々(日本舞踊)

  をご披露させて頂きました。

 


  まずい、演目を詰め込み過ぎたと思ったのですが

  皆様、熱心に聴いて、そして見て下さって、本当にありがたやでした。ふぃ~(-_-)


  やはり入居されている皆様には馴染みの曲ばかりだったようで

  一緒に歌って下さったり、手拍子を下さったり

  『金毘羅船々』ではレクチャーの後、皆様にもワンフレーズ踊って頂いたのですが

  皆様、歌いながら踊って下さり

  アンコールまで下さり

   
 
 施設のスタッフさんにも親切にして頂き(バックに「歓迎にたまご様」の温かい文字が)

  

   誠に、誠にありがとうございました。
 
   祖母も一番前で見て、一緒に一生懸命踊ってくれて
 
   よかったよかった

   姉と一緒に遊ぶ事はあってもそれぞれの分野で何かするとか

   考えた事もなかったのですが

   何事も実現してこそですね。


   では\(-o-)/

【過去日記】教え伝えるという事

 

                 ↑先日、私の不注意から血染めになりかけた着物

 2006/11/21(火)

 この着物は母が中学生の時に作ってもらったという『付け下げ』です。
 どうやら母は昔『お茶』を習っていたらしく、
 そのお稽古に着ていく為に誂えてもらったようです。
 (付け下げはその控え目な柄から、茶人の着物として重宝されているそうな)ホォ~

 柄もかわいいし、色合いも素敵だし、結構舞台栄えするので気に入っているのですが
 母が中学生の頃の着物だからなのか、私が安産型のおしりだからなのか
 身幅が狭いのが難点で、着付けに結構気を使います。
 
 そして、恐ろしい事に前回着た時よりも身幅が狭くなった気がしてなりません
 ビミョ~ニトドカネ~
 着物じゃなくて、私の身幅がアップしたと思われます。
 
 日本舞踊はおとなしく思われがちですが、
 実は、バスケ並に足腰がたくましく為っていくものだと
 声を大にして言いたい(・〇・)ヨ

 

 っで、前回の続きですが
 朝の血染めハプニングを乗り越えて
 姉弟子の会が催される会場に到着致しました。

 その会場は師匠が初めてお弟子を持って
 お稽古をつけ始めたという思い出深い場所です。
 そして、その場所で三歳からお稽古を始めた姉弟子が
 自分の第一回の会を開催するのです。


 人から人へ教え受け継いでいく
 その輪廻のもたらす温かさ、奥深さのようなものを感じます。

 何か『教え伝える』って事が持つ力は凄いな~。

 お弟子さんが踊る姿からは
 姉弟子が日頃、一つ一つの踊りを大切に丁寧に伝えている姿が
 見えてきます。
 自分でお弟子を持って一から教え伝えていく事は大変な事です。
 大きな責任も伴います。

 自分はお浚いや代稽古でいっぱいいっぱいだというのに
 自分の会を持つ姉弟子は凄いな~
 デッカイな~
 いつかこうなれるのかな~
 
 会主となった姉弟子の姿を見て色々な思いをはせた日でした。
 とても、温かくて楽しい素晴らしい会でした。

 しかし、いつか来るのか?いや、来なきゃいかんな
 自分がお稽古場を持つ日を(-з-)夢見る内弟子でした。トオイメ・・・

 ≪余談≫
 姉弟子の会で『島の千歳』という踊りを踊ったのですが
 最初から着物の裾がぱっくり割れる嫌な予感がしていました。
 案の定、踊っている時チョロチョロと裾よけが顔を出してしまいました。
 
 着物の身幅もしくは、着付けのせいにしょうとした私でしたが

 師匠『なんで、裾がああなったの?』

 私「あっ・・・着物の身幅が・・」

 師匠『何で!?』

 私「えっ・・・着物の着付けが・・・。」

 師匠『足幅広くバサバサ踊るからだろーがっ!!!』

 ・・・・・撃沈。
 
 ちょっと自分ではいい出来と浮かれていたので
 余計にバッサリ切られた感があったのでした。

 ・・・・・うぅっ未熟

2011年5月17日火曜日

踊りの声を聞く

 
 今月末に、祖母が入っている施設でちょっとしたイベントをやるので

 こんなベタなCDを購入しました。


 ザッ民謡ベスト


 この中に入っている『金毘羅船々』にちょっと振りをつけて踊る計画なのです。

 あまりにひよっこ過ぎて振付といえる程のものでもないのですが、

 振りを作るという行為はあまり経験がないので、

 師匠に何回か見て頂きながら考えました。

 むむむむむむ、難しかった。。。。

 
 地元(香川県)の人間なら誰しも知っているこの曲に合わせて

 おじい様やおばあ様たちに、ちょっと身体を動かして頂こうかと思っているのです。

 たのしみたのしみ\(-o-)/

 

 振付といえば

 いつも師匠が振付をする場面に、記録係として立ち合っているのですが

 (一回出てくると、一瞬にして消えてしまい、そしてどんどん進化していく振りだから

  見逃せんのです(・へ・))

 いつもまるで魔法のように、素敵な振りが次々出てくるのか不思議でなりません。

 生まれてくる振りには、ちゃんとその踊りの空気、空間があって

 振りというよりお話が生まれてくる感じです。

 踊る時ももちろんそうだけども

 振りを作る時も、振りというパーツを一つ一つ作るという感覚ではダメなのですね。

 振りを使って空間やお話をつないでいくというのだろうか

 そんな事考えずとも曲や演目を分かっていれば自然と出てくるものなのだろうか。

 とにかく作るも踊るも

 同じなのですな。


 よく『のだめカンタービレ』

 という漫画の中で

 「楽譜を好き勝手に弾くのもよいけども

 モーツアルトやベートーベンがこの楽譜に込めた思いを

 ちゃんと聞いてあげないとダメだよ」

 というような言葉が出てくるのです。

 振付の現場にいるとその「言葉」がとてもよく聞こえてきます。

 

 しかし、しかし

 聞こえるけどもそれを『実現』していくには

 私には足りないものが沢山ありすぎるなぁ。

 がんばろ。

 では(--)」
  
 【余談】

 ちなみに私の振付第一稿は、

 唄に全部振りをあてまくるという、大層五月蠅いものになりました。

 ふっ振りって、正直。。。。。。(-_-)

【過去日記】不注意の恐怖

 2006/11/14(火)

 師匠に毎回・・・・怒られる事なのですが
 私は本当に『不注意』です。
 いやっ、ですって言うか真面目に直さなきゃならん所なのですが
 本当にどうにもこうにも『注意が足りていない』のです。

 先日、いつもお世話になっている姉弟子の初の勉強会があり
 (つまり姉弟子のお稽古場のお浚い会ですね)
 私も師匠や他の姉弟子と共に賛助として参加させて頂きました。

 こういうお出掛けがある時
 私は師匠がご起床になる時間帯に
 自分の支度(ヘアメイク&着付け)をバッチリ完成させた状態で
 師匠宅に伺い、着物の支度や荷物の積み込みなどを手伝わせて頂きます。

 ・・・・がっこの日はどうも朝から髪型も着付けも思うように決まらず

 『あ~この帯揚げの状態が我慢出来ない。』
 『あ~この帯の弛みが嫌~~~~~!!!。』
 全部脱いでもう一回着直したい衝動に駆られていました。

 がっこのままでは遅刻してしまう・・・・(T∀T)ソレダケハヤバイ
 私は師匠のお宅でこっそり全身を修正する事にし、取りあえず家を出ました。

 っで、師匠宅。
 師匠や姉弟子が着物の支度をされるまでに少し時間があったので
 私は必死で自分の帯を直し始めました。
 帯を解いて超速で締め直します。
 
 わっ私には時間がないのだ・・・

 私はあせりました。

 ちょっとテンパリました。

 ・・・・そしてふと気付きました。
 

 

 『あれっ(-∀-)親指から血が出てる・・・・。』
 


 いやな予感が私の脳裏を過ぎりました。
 私は玄関の鏡に近付いて確認しました。

 『でぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!』

 っち血が・・・・着物のあちらこちらに
 っちっちっちちが、っつっつっつっつっつついている。

 『ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ。スプラッター』
 
 まさに和製ホラー
 よりによってクリーム色の着物を着ていた為
 血がはっきり見えましたとも エエ・・・・
 
 そう、私はその前の日、師匠の夕飯を用意する為
 キャベツを切っていて親指をサックリ切ったのでした。
 浅かったはずのその傷ですが
 必死に帯を締め直している内に
 その私のあまりの必死っぷりにぱっくり口を開いてしまったようで
 血が流れ出していたのでした。

 そしてそして私はそれに気付く事無く
 帯やら帯締めやらを直してしまったのです。

 
  ・・・そらあっちこっちに付きますよ。
 なぜっなぜ気付かないのだ・・・私。

 すぐに必死で濡れたタオルで叩いたので
 (本当は水は着物には大敵ですが)
 血はとれましたが

 当然、師匠にお叱りを頂きました。

 『全部あんたの不注意!!』
 
 ホントに不注意です。
 一つの事に夢中になると
 他に意識がいかなくなる

 これ、大きな問題です。
 周りが見えなくなるのってとても危険です。
 そして、往々にして私はそうなのです。

 そんな訳で、午後過ぎ
 姉弟子の勉強会会場に出発

 そんな訳でつづく(-з-)」